公開日:2025年10月
最終更新:2025年10月
【名機入門】ROLLEI 35LED ― シンプルと高画質を両立したローライの良心

1. ROLLEI 35LEDとは
ROLLEI 35LED(ローライ35LED)は、1978年に登場したROLLEI 35シリーズの後期モデルです。 初代ROLLEI 35の基本設計を受け継ぎながらも、より軽量で扱いやすい構造に改良。 名前の通り、露出計にはLED表示を採用し、当時としては画期的な電子化を実現したモデルです。
シリーズの中でも「気軽に使えるローライ」として人気があり、 コンパクトでありながらも本格的な描写性能を持つことで知られています。
2. 基本仕様
- レンズ:Triotar 40mm F3.5(Carl Zeiss製)
- シャッター:コンパーB~1/500秒
- 露出計:CdS式+LEDインジケーター(電池式)
- 電源:SR44 / LR44 ×1個
- ボディ材質:軽量アルミ合金
- 製造国:シンガポール
搭載されているTriotar 40mm F3.5は、ツァイス伝統の3群3枚構成のレンズ。 シンプルながらも繊細な描写力と、発色の自然さが魅力です。 シリーズの高級機(35S/35T)と比べるとやや柔らかめの写りですが、 その穏やかなトーンこそが35LEDの個性とも言えます。
3. デザインと操作感
ROLLEI 35LEDは、シリーズ共通の「手のひらサイズ」を維持しつつも、 全体の操作系をより直感的に設計しています。 シャッターダイヤルと絞りリングの操作感は軽く、扱いやすい印象です。 露出計はファインダー内にLED表示を搭載しており、 +/・/−の3つのライトで適正露出をシンプルに確認できます。
ボディはアルミ合金製で軽量化されており、 長時間の持ち歩きや旅行スナップにも最適。 ミニマルで上品なデザインは、今見てもまったく古さを感じさせません。
4. Triotarレンズの描写力
Triotarレンズの描写は、中心部の解像力が高く、 被写体の立体感を自然に表現します。 絞りF5.6〜F8では驚くほどシャープになり、 クラシックな雰囲気を残しつつも現代的な透明感を持つ仕上がりです。
一方、開放(F3.5)では柔らかいボケと周辺減光が現れ、 「オールドレンズ的な味わい」を楽しむことができます。 風景・スナップ・ポートレートまで、幅広く対応できる万能な一本です。
5. 露出計と撮影体験
ROLLEI 35LEDは、シリーズ初期モデルのような針式メーターではなく、 LED式インジケーターによる露出表示を採用しています。 この仕組みにより、光の読み取りが直感的でスピーディーになり、 マニュアル露出操作がぐっと快適になりました。
初心者でも使いやすく、 「露出合わせが楽しいカメラ」として人気を博しました。 また、ファインダーの明るさも良好で、屋外スナップでも快適な視認性を確保しています。
6. ROLLEI 35LEDの魅力
- 小型・軽量で日常スナップに最適
- Triotarレンズによる自然な階調と柔らかいボケ味
- LED露出計で露出合わせが簡単
- 金属ボディの高級感と耐久性
- シリーズ中でも特に扱いやすく、初心者にもおすすめ
ROLLEI 35LEDは、メカニカルなカメラの魅力を残しつつ、 電子化による利便性をバランスよく取り入れたモデルです。 シリーズの中でも「最も実用的」と評価される理由がここにあります。
7. まとめ

ROLLEI 35LEDは、ローライ35シリーズの中でも特に完成度の高い“実用モデル”です。 Triotarレンズの優しい描写、直感的なLED露出計、そして軽量コンパクトなデザイン。 どれを取っても、日常使いにぴったりの一台です。
初めてのフィルムカメラとしても、ベテランのサブ機としてもおすすめ。 「シンプルに撮る楽しさ」を教えてくれる、時代を超えた名機です。
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2025年10月17日
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