公開日:2025年10月
最終更新:2025年10月
【完全保存版】ROLLEI 35シリーズ ― 世界最小クラスのフィルムカメラが築いた伝説

1. ROLLEI 35とは
ROLLEI 35(ローライ35)は、1966年にドイツのローライ社が発売した35mmフィルムカメラです。 「世界最小の35mmフルサイズカメラ」として一世を風靡し、 その後も改良を重ねながら多くの派生モデルが誕生しました。 コンパクトなボディに高精度なメカニズムを詰め込み、 いまなお“手のひらの中の名機”として世界中のファンに愛されています。
2. 各モデルの特徴一覧
モデル名 | 登場年 | レンズ | 露出計 | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
ROLLEI 35 | 1966年 | Carl Zeiss Tessar 40mm F3.5 | セレン式(初期)→ CdS式 | 世界最小クラスの35mmフルサイズカメラ。初代にして伝説の始まり。 |
ROLLEI 35T | 1976年 | Carl Zeiss Tessar 40mm F3.5 | CdS式(針式表示) | Tessarレンズ搭載の完成度の高いモデル。ナチュラルな描写が魅力。 |
ROLLEI 35S | 1974年 | Carl Zeiss Sonnar 40mm F2.8 | CdS式(針式表示) | 明るいゾナーレンズ搭載の上位機。高コントラストでシャープな描写。 |
ROLLEI 35SE | 1979年 | Carl Zeiss Sonnar 40mm F2.8 | LED式電子露出計 | LEDインジケーター採用。シリーズの完成形と呼ばれるモデル。 |
ROLLEI 35STE | 1980年前後 | Carl Zeiss Sonnar 40mm F2.8 | 改良型LED式電子露出計 | 最終進化モデル。電子化による高精度露出と高級感ある仕上げ。 |
ROLLEI B35 | 1969年 | Carl Zeiss Triotar 40mm F3.5 | セレン式(電池不要) | 軽量・簡便モデル。フィルムカメラ入門に最適な一台。 |
ROLLEI 35LED | 1978年 | Carl Zeiss Triotar 40mm F3.5 | CdS式+LEDインジケーター | シリーズ中でもっとも扱いやすい設計。軽快なスナップ向け。 |
3. ROLLEI 35シリーズの魅力
- 手のひらサイズの高級機構: コンパクトながら精密な金属ボディと滑らかな操作感。
- ツァイスレンズの描写力: Tessar・Sonnar・Triotarそれぞれに異なる味わい。
- 時代を超えるデザイン性: 無駄のない造形とクラシックな質感は現代でも通用。
- メカニカルな撮影体験: 電子制御に頼らず、光を読む楽しさを味わえる。
4. レンズごとの描写の違い
レンズ名 | 採用モデル | 特徴 |
---|---|---|
Tessar 40mm F3.5 | ROLLEI 35 / 35T | 高解像でクリア。ナチュラルな色再現と立体感。 |
Sonnar 40mm F2.8 | ROLLEI 35S / SE / STE | 明るくコントラスト高め。ポートレートや夜景にも強い。 |
Triotar 40mm F3.5 | ROLLEI B35 / 35LED | 柔らかく自然なトーン。オールドレンズ的な味わいが魅力。 |
5. 各モデル個別記事はこちら
- ROLLEI 35 ― 世界最小級35mmカメラの原点
- ROLLEI 35T ― Tessarレンズが描く繊細な世界
- ROLLEI 35S ― Sonnar F2.8が放つ高コントラストの輝き
- ROLLEI 35SE ― LED露出計を搭載した進化形
- ROLLEI 35STE ― 電子化がもたらした最終進化モデル
- ROLLEI B35 ― 軽快で親しみやすい入門機
- ROLLEI 35LED ― 扱いやすさと品格を両立した実用機
(※上記リンクは各モデル記事への内部リンクとして設定可能です)
6. ROLLEI 35が愛され続ける理由

デジタル時代になっても、ROLLEI 35シリーズが多くのファンを持つ理由は明確です。 それは「撮る行為そのものを楽しめるカメラ」だから。 マニュアル操作で光を読み、レンズを繰り出し、シャッターを切る。 その一連の動作が、まるで機械式時計のような心地よさを持っています。
そして何よりも、ツァイスレンズの美しい描写と金属ボディの精密感。 手のひらの中に「ドイツの職人技」が宿る―― それがROLLEI 35の永遠の魅力です。
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2025年10月17日
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