買取の鶴岡

フィルムカメラはなぜ“所有する喜び”が強いのか

デジタルカメラは、性能更新が前提です。新しい機種が出れば価値は置き換えられます。

一方、フィルムカメラは 完成した道具として存在します。

フィルムカメラは、棚に置いてあるだけでも意味を持ちます。

重さ、質感、操作系。それらは「次に使う時間」を想像させます。

フィルムカメラは、撮った写真だけでなく 使った時間そのものを記憶させます。

そのため、手放す際に単なる物以上の感情が生まれます。

効率ではなく、「関係性」を築ける道具だからです。

フィルムカメラの価値は、写りだけではありません。

持つ・使う・思い出す そのすべてが価値なのです。