公開日:2025年12月
最終更新:2025年12月
フィルム初心者が“最初に選ぶべきレンズ”5選

フィルム初心者が“最初に選ぶべきレンズ”5選
― 50mm・35mm・28mmの考え方と失敗しない基準
1. はじめに ― カメラより「レンズ選び」で失敗する人が多い
フィルムカメラを始める際、 本体よりも悩みやすく、失敗が起きやすいのがレンズ選びです。
「有名だから」「明るいから」という理由だけで選ぶと、 重い・難しい・使わなくなるというケースも少なくありません。
この記事では、初心者が無理なく・楽しく・長く使える “最初の一本”として本当におすすめできるレンズを5本紹介します。
2. 初心者向けレンズ選びの基本ルール
- まずは単焦点(ズームは後でOK)
- 明るすぎなくていい(F1.4でなくてよい)
- 軽くて扱いやすい
- 癖が少ない描写
この条件を満たすレンズは、結果的に写真が上達しやすいです。
3. 初心者が最初に選ぶべきレンズ5選
① 50mm F1.8 / F2 ― すべての基準になる“王道レンズ”
最初の一本として最もおすすめされる焦点距離。 人の視野に近く、被写体との距離感がつかみやすいのが特徴です。
- 画角が自然で迷わない
- 背景ボケを体験できる
- 各メーカーに必ず名玉がある
Nikon Ai-S 50mm F1.8 / Canon FD 50mm F1.8 / Leica Summicron 50mm F2 など、 どのマウントでも失敗しにくいレンズです。
② 35mm F2 ― 日常スナップに最も使いやすい画角
「少し広く写る」35mmは、 街・旅・日常すべてを一本でこなせる万能レンズ。
- 背景と被写体のバランスが取りやすい
- 構図を考える力が身につく
- 歩きながら撮るスタイルと相性◎
Nikon Ai-S 35mm F2、Canon FD 35mm F2、Zeiss Biogon 35mm 系などが代表例。
③ 28mm F2.8 ― 世界が広がる“広角の入口”
スマートフォンに慣れている世代には、 28mmのほうがしっくりくることも多いです。
- 風景・建築・街撮りに強い
- 被写体との距離感を意識できる
- スナップ力が一気に上がる
RICOH GRシリーズやCONTAX G Biogon 28mmが人気なのも、この画角の強さゆえです。
④ 40mm前後 ― “一番気持ちいい”中間画角
35mmと50mmの間に位置する40mm前後は、 実は最もストレスの少ない画角とも言われます。
- 広すぎず、狭すぎない
- 日常風景が自然に切り取れる
- 構えた瞬間に構図が決まりやすい
Leica Summicron-C 40mm、Minolta M-Rokkor 40mm、Leica Minilux 40mm などが代表。
⑤ 50mm F2 クラス ― “写りと扱いやすさ”のバランス型
F1.4ほどの浅すぎる被写界深度は不要、 でも描写はしっかり欲しい、という人には F2 クラスが最適。
- ピントが合わせやすい
- 開放でも安定した描写
- 軽くて持ち出しやすい
結果として使用頻度が一番高くなるのが、このクラスのレンズです。
4. 最初に避けたほうがいいレンズの考え方
- 重すぎる大口径レンズ
- 個性が強すぎる特殊レンズ
- 修理困難な希少モデル
最初は「扱いやすさ」を最優先にすると、 フィルム写真が確実に楽しくなります。
5. まとめ ― レンズは“写真の感覚”を育てる道具
初心者にとって最初のレンズは、 単なるパーツではなく写真の基準を作る存在です。
- 50mm → 写真の基本を学ぶ
- 35mm → 日常を切り取る
- 28mm → 世界を広く捉える
- 40mm → 自然な感覚で撮る
まずは一本、 「無理なく持ち出せるレンズ」を選んでください。
それが、長く続くフィルム写真への一番の近道です。
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