公開日:2025年10月
京セラ SAMURAI X4.0 ― “最後のサムライ”が魅せたハーフ一眼レフの完成形

1. SAMURAIシリーズとは
京セラ SAMURAI(サムライ)シリーズは、1987年の初代「Z」から続く、 独創的な縦型デザインを持つハーフサイズ一眼レフカメラです。 一般的なフィルムカメラが横長・レンジファインダー型だった時代に、 ビデオカメラのようなフォルムと自動化機能を融合させた“異端の存在”として登場。 自動巻き上げ・AF・AE・ズームレンズを内蔵した「完全自動ハーフ判一眼レフ」として話題を集めました。 シリーズ最終形となるSAMURAI X4.0は、その名の通り光学4倍ズームを搭載し、 デザイン・機能ともにサムライシリーズの集大成といえるモデルです。
2. SAMURAI X4.0 の特徴と魅力
1992年に登場した京セラ SAMURAI X4.0は、 前モデル「X3.0」をベースにズームレンジをさらに拡大。 28〜112mm F3.8〜6.6の光学4倍ズームを実現し、 広角から中望遠まで幅広い撮影シーンに対応しました。 ハーフ判(24×17mm)記録方式を採用しており、36枚撮りフィルムで72枚撮影可能。 高コントラストでシャープな京セラレンズの描写は今でも根強いファンが多く、 “変わり種ながら実力派”として再評価が進んでいます。
- 35mmフィルム使用(ハーフサイズ:24×17mm)
- レンズ:28〜112mm F3.8〜6.6 光学4倍ズーム
- オートフォーカス・プログラムAE搭載
- 自動巻き上げ・自動巻き戻し・内蔵ストロボ
- 重量:約670g(電池含む)
前モデルよりもやや大ぶりなボディながら、 グリップバランスが良く、ビデオカメラ感覚で片手撮影が可能。 AFとAEの制御が改良され、暗所や逆光下でも安定した露出とピント合わせを実現しています。
3. デザインと操作性
SAMURAI X4.0は、シリーズ中でも最も洗練されたデザインを持つモデルです。 前作の丸みを帯びたデザインに対し、X4.0はよりシャープでソリッドな印象に仕上げられています。 外装はブラック基調で高級感があり、ボタン配置やズーム操作のレスポンスも改良。 親指操作のズームレバーや、自動ストロボポップアップなど、 “直感で使える”インターフェース設計が特徴です。
- ブラックメタリックの高級感ある外観
- 滑らかな電動ズーム操作
- 視野率約90%のファインダー
- 内蔵ストロボは自動ポップアップ式
“見た目はビデオカメラ、中身は一眼レフ”というコンセプトが最も完成されたのが、このX4.0です。 撮影シーンを選ばず、日常スナップから旅行・風景撮影まで幅広く活躍します。
4. X3.0 との違い


項目 | SAMURAI X3.0 | SAMURAI X4.0 |
---|---|---|
発売年 | 1991年 | 1992年 |
レンズ | 25–75mm F3.5–4.3(3倍ズーム) | 28–112mm F3.8–6.6(4倍ズーム) |
外装 | グレー×ブラック(曲線デザイン) | ブラックメタリック(直線基調) |
重量 | 約640g | 約670g |
描写傾向 | コントラスト強めで立体感のある描写 | ややナチュラルで柔らかい発色 |
X3.0がバランス型、X4.0はズーム性能重視型といった関係。 より自由度の高い撮影を求めるユーザーにはX4.0が最適です。
5. 現在の人気と市場動向
近年のフィルムブームでSAMURAI X4.0は再び注目を集めています。 中古市場では動作品が減少傾向にあり、AFやズームモーターの不調を抱えた個体も多いものの、 美品や整備済み個体はコレクターやフィルム愛好家の間で人気。 中古価格はおおよそ8,000〜15,000円前後で推移しています。 “ビデオのようなカメラ”という独特の存在感が、若い世代にも刺さっています。
6. こんな方におすすめ
- 個性派デザインのカメラを探している方
- 広角〜中望遠まで1台でこなしたい旅行派
- ハーフ判でフィルムを節約したい方(72枚撮影可能)
- AF・AE全自動で気軽に撮影したい初心者
7. 買取・販売について
当店 買取の鶴岡 では、京セラ SAMURAI X4.0/X3.0 の高価買取を実施中です。
動作確認済みの完動品・外観美品・付属品付きの個体は特に高額査定。 ズーム不良・曇り・モーター異音などの症状があっても査定可能です。 全国対応の宅配査定も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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まとめ
京セラ SAMURAI X4.0は、“最後のサムライ”として登場したシリーズ最終モデル。 未来的デザインと実用性能を両立し、今なお異彩を放つ存在です。 フィルムを倍撮れるハーフ判の実用性と、京セラレンズの緻密な描写を この一台で楽しむことができます。 ご売却・ご購入の際は、ぜひ買取の鶴岡までご相談ください。
2025年10月13日
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