公開日:2025年12月
最終更新:2025年12月
2025年に“本当に売れている”フィルムカメラ

2025年に“本当に売れている”フィルムカメラ
― 若者・SNS・プロの三層で売れ筋が全く違う理由
1. はじめに ― 2025年のフィルム市場は“分裂”している
フィルムカメラの人気は続いていますが、 2025年の市場は「誰が買っているか」によって 売れているモデルが大きく変わっています。
大きく分けて、今の市場は以下の3層で成り立っています:
- ① 若者層(10代〜20代)
- ② SNSユーザー層(20代〜30代中心)
- ③ 作品撮りの人(30代〜プロ)
それぞれの層で「選ばれる理由」が全く違うため、 同じフィルム市場でも“流行モデル”が分かれる現象が起きています。
2. 【① 若者層】とにかく「軽い・安い・可愛い」が最強
■ 売れているのはこのあたり:
- Konica Big mini シリーズ
- FUJIFILM Tiara / Tiara II
- OLYMPUS Mju II / Mju III
- YASHICA T3 / T4(人気回復)
■ 若者が選ぶ理由
- 持ち歩きやすいコンパクトサイズ
- 見た目がシンプルでかわいい
- 中古価格が現実的(1〜3万円台も多い)
- スマホより“味のある画”が撮れる
この層は「写ルンですの延長線」として コンパクト機を選ぶケースが非常に多いのが特徴です。
3. 【② SNSユーザー層】“画作りの個性”で選ぶ
■ 売れているのはこのあたり:
- CONTAX T2 / T3
- Minolta TC-1
- RICOH GR1v / GR21
- Nikon 28Ti / 35Ti
■ SNSユーザーが選ぶ理由
- インスタで映える“パリッとした画”が撮れる
- 中古相場が高く、“ステータス性”がある
- AI生成では出せない“周辺減光や質感”が人気
- 薄くてポケットに入るのにハイエンド性能
この層は、デザインやブランド性、 そして“写りのキャラ”でカメラを選びます。
特にCONTAX T3は、2025年も依然として 「SNS映えカメラの王者」です。
4. 【③ 作品撮り・本格派】描写・操作性・資産価値で選ぶ
■ 売れているのはこのあたり:
- Leica M6 / M7 / MP
- Hasselblad 500シリーズ
- PENTAX 67 / 67II
- Nikon F3 / F6 / FM2
- CONTAX 645
- Mamiya 6 / 7II
■ 本格派が選ぶ理由
- 描写・ボケ表現を重視
- レンズ資産として評価できる
- 修理性が比較的高い個体が多い
- コマーシャル撮影でも使える画質
この層は「撮影道具として信頼できるか」が最重要ポイント。 CONTAX 645 や PENTAX 67II は2024〜2025年で 再び人気が急上昇しています。
5. タイプ別に見る“2025年の売れ筋ランキング”
■ 若者トップ3
- Konica Big mini F
- OLYMPUS Mju II
- FUJIFILM Tiara II
■ SNSユーザートップ3
- CONTAX T3
- RICOH GR1v
- Minolta TC-1
■ 本格派トップ3
- Leica M6 / MP
- Hasselblad 500C/M
- PENTAX 67II
同じフィルム市場でも、 全く違うカテゴリーが売れていることが分かります。
6. まとめ ― 2025年のフィルム市場は“多様化の時代”に入った
10年前のように1つのモデルが全体を席巻する時代ではなく、 ユーザー層ごとに求めるカメラが違う時代になりました。
ポイントを整理すると:
- 若者 → “使いやすさと価格”
- SNS層 → “写りのキャラとブランド性”
- 作品派 → “操作性とレンズ性能”
この三層構造は2025年以降も続くと見られ、 フィルム市場はまだしばらく安定した人気を保つと予想されます。
2025年12月11日
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