公開日:2025年12月
最終更新:2025年11月
2025年:本当に“買っていい”中古フィルムカメラ

2025年:本当に“買っていい”中古フィルムカメラ
― 故障率・整備性・将来価値でプロが選ぶ10選
1. はじめに ― 名機は“人気”ではなく“生き残れる個体か”で選ぶ時代へ
フィルム人気は続いているものの、 2025年の中古市場ではもう「何でも買えばOK」ではありません。
理由は明確で、 ・修理できる技術者の減少 ・部品供給の停止 ・電子制御モデルの故障増加
そのため、今は「人気カメラ」よりも “壊れにくく、整備ができて、価値が落ちにくいカメラ”を選ぶことが最重要。
ここでは、買取・販売現場で毎日見ているプロとして、 本当に“買って安心”できる名機だけを厳選して紹介します。
2. 本当に買っていいフィルムカメラ 10選
■ 1位:Nikon FM2
最強のメカニカル35mm。 電子制御に頼らないため半永久的に使える。 中古でも整備性が高く、将来価値も安定。
■ 2位:Nikon F3
プロ仕様の信頼性。 電子制御だが基板が頑丈で修理できる技術者も多い。 シャッター精度も安定しており、現在も“業務用で使える”一台。
■ 3位:Leica M6(初期型〜TTL含む)
シンプルなメカ構造で整備性が非常に高い。 再生産(M6 Classic)により部品供給も改善。 価値は落ちないどころか上がり続けている。
世界最高のレンジファインダーと呼ばれる名機。 修理可能・部品豊富・構造がシンプル。 50年以上前の個体でも完動するほどの耐久性。
■ 5位:Pentax 67II
中判の中で最も人気があり、修理対応も可能。 特に105mm F2.4との組み合わせは唯一無二。 価格上昇が今後も続く見込み。
■ 6位:Fujifilm Klasse W / S
電子制御コンパクトの中では故障率が低く、 描写の評価・操作性ともに優秀。 2025年以降も価値が落ちにくい安全モデル。
■ 7位:CONTAX G2
電子制御ながら耐久性が高く、 修理可能な技術者が残っている貴重なシステム。 Biogon / Planar / Sonnar の描写も圧倒的。
■ 8位:Mamiya 6MF
折りたたみ式中判レンジファインダー。 壊れにくく整備性も高い。 価格上昇にまだ余地がある“隠れ優良株”。
■ 9位:Nikon FE2
電子制御+機械精度のバランスが優秀。 軽量で扱いやすく、現代でも“実用品として最適”。 FM2より安価なのに性能差はほぼない。
■ 10位:Rolleiflex 3.5F / 2.8F
二眼レフの最高峰。 メカ構造がシンプルで整備可能。 60年前の個体が普通に動くほど耐久性が高い。
3. 選んではいけない“危険な名機”の特徴
「人気なのに買わない方がいい」モデルも存在します。
- 電子基板の劣化が多い(GR1 / T2・T3 / TC-1)
- 修理担当の技術者がほぼ消滅(高級コンパクト全般)
- モーター系の故障が致命的(Nikon L35AF・Yashica Tシリーズ)
- パーツ供給が完全停止(初代GR-21、特殊シャッター系)
“人気”ではなく“生き残る個体か”で判断することが重要になります。
4. 2025年に賢い買い方 ― プロの視点での結論
迷ったら次の基準で選ぶのがベストです:
- 修理できるか=最重要
- 機械式か(長生きしやすい)
- 整備済みが買えるか
- 今後値が落ちにくいか
結局、フィルムカメラは “いい個体を長く使えるか”がすべてです。
5. まとめ ― 名機とは“時代を生き残れる個体”である
たとえ人気があっても、 故障しやすく整備ができないカメラは“名機”とは言えません。
ここで紹介した10台は、 実用品として安心して買える、2025年時点での本命モデル。
これからフィルムを始めたい人、 新しいカメラを探している人にも自信を持って勧められる “選んで後悔しないラインアップ”です。
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2025年12月04日
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