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最終更新:2025年10月

PENTAX LXのモジュラーシステム ― 「TTLダイレクト測光」と「防塵防滴」を両立したプロ機の傑作

PENTAX LXのモジュラーシステム ― 「TTLダイレクト測光」と「防塵防滴」を両立したプロ機の傑作

1. はじめに ― PENTAXのすべてを結集した「究極のプロ機」

PENTAX LXは、1980年にアサヒ光学(当時のPENTAX)が創業60周年を記念して発売した、**35mm一眼レフのフラッグシップ機**です。ライバルであるNikon F3やCanon New F-1と覇を競う中で、LXは**「小型軽量」「システム性」「信頼性」**という三つの要素を最高度に融合させることに成功しました。
その設計思想は、過酷な使用条件にも耐えうる**堅牢性**と、写真家の表現意図に柔軟に応える**モジュラーシステム**に集約されています。


2. 独創的な測光技術:TTLダイレクト測光(IDM)

PENTAX LXの最も革新的で独創的な技術が、**「TTLダイレクト測光(IDM: Integrated Direct Metering)」**です。

     
  • **測光場所の革新**:露出計の受光素子をファインダー内ではなく、**ミラーボックスの底**、つまり**フィルム面(シャッター幕)で反射した光**を直接測る位置に配置
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  • **露光中の自動制御**:長時間露光時には、シャッターが開いている間もフィルム面への光の到達量を測光し続け、**自動的にシャッター速度を制御**
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  • **高精度AE**:ファインダーやレンズ、アクセサリーの状態に影響されることなく、常に**最も正確な露出**を決定し続けられる

このIDM機構により、LXは電子制御でありながら、**「露出に失敗しない」**という絶対的な信頼性を獲得しました。


3. 過酷な環境に挑むためのモジュラー設計と堅牢性

LXは、プロの道具として、過酷な環境での使用を前提とした堅牢なシステム設計を持っています。

     
  • **システム交換可能**:ファインダー(アイレベル、ウエストレベルなど)、フォーカシングスクリーン、フィルムマガジン、モータードライブがすべて交換可能
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  • **初の防塵防滴構造**:ボディの随所にシーリングを施し、**一眼レフカメラとして初めて「防塵・防滴」をメーカーが公言**。過酷な環境下での信頼性を飛躍的に高めた
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  • **ハイブリッドシャッター**:高速側はメカニカル(電池不要)、低速側は電子制御式を採用し、**電池が切れても撮影が継続できる**プロ仕様の設計

LXは、小型軽量でありながら、Nikon FやCanon F-1に匹敵する、あるいは凌駕する**「タフネス」**と**「システム拡張性」**を兼ね備えていました。


4. 買取・販売について

当店 買取の鶴岡 では、
**PENTAX LX**の**ボディ単体**、**交換式ファインダー(FA-1、FA-2など)**、および**純正アクセサリー(モータードライブ、ウッドグリップなど)**を**積極的に査定し、幅広くお取り扱い**しております。
LXは、電子部品やモルトの劣化が見られる個体が多い機種ですが、TTL測光が正常に動作する**完動品**、特に**限定モデルやチタンモデル**は、その歴史的・希少価値を最大限に評価いたします。PENTAX LXのご売却・ご購入の相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

**PENTAX LX**は、TTLダイレクト測光という独創的な技術と、防塵防滴という堅牢性を両立させた、PENTAXの技術の粋が詰まった傑作です。そのモジュラーシステムと揺るぎない信頼性は、今もなお多くの写真家にとって「一生モノ」のカメラであり続けています。

2025年11月03日

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