公開日:2025年11月
最終更新:2025年10月
CONTAX GレンズをAFで甦らせる

CONTAX GレンズをAFで甦らせる ― Planar 45mmをミラーレスで楽しむ「現代の挑戦」
1. はじめに ― AFレンジファインダーの銘玉がデジタルで進化する
 CONTAX Gシリーズ(G1/G2)は、カール・ツァイスの銘玉を交換式レンズで楽しめる、AF(オートフォーカス)レンジファインダーという極めてユニークなカメラシステムでした。しかし、これらのGレンズには通常のMFリングがありません。
 デジタルカメラ時代になった今、このGレンズを最新のミラーレスカメラで**AF動作させる**という、技術的な挑戦が可能になっています。今回は、**Planar 45mm F2**などのGレンズを、電子マウントアダプターを介してAFで活用する、現代のオールドレンズの楽しみ方を紹介します。
2. Gレンズの構造とAFアダプターの原理
CONTAX GレンズがMFリングを持たないのは、Gボディ側でレンズを動かしてピントを合わせていたからです。電子マウントアダプターは、この仕組みを逆手に取っています。
- **AFアダプターの仕組み**:アダプター内部にマイクロモーターを内蔵し、レンズ全体をマウント面ごと**前後させる**ことでピントを合わせる
 - **AF速度**:純正レンズ同等とまではいきませんが、最新のミラーレス機(SONY αなど)の像面位相差AFを利用することで、**実用的な速度と精度**を実現
 - **製品例**:SHOTEN GTE(ソニーEマウント用)、TECHART TZG-01(ニコンZマウント用)など、各社から対応アダプターが登場しています
 
この技術のおかげで、マニュアルフォーカス(MF)専用だったGレンズが、AFで手軽に楽しめる**「現代のレンズ」**として生まれ変わりました。
3. Gレンズの描写がミラーレスで際立つ理由
特にGレンズの標準レンズである**Planar T\* 45mm F2**は、AFアダプターとの組み合わせでその真価を発揮します。
- **高解像度とコントラスト**:Gレンズはフィルムコンパクト機T3と同様に、**シャープで抜けの良い現代的な描写**が特徴。ミラーレス機の高画素センサーとの相性が抜群に良い
 - **圧倒的な携帯性**:Gレンズはレンジファインダー用に設計されているため、一眼レフ用レンズに比べて**非常にコンパクト**。AF化しても小型軽量なシステムが維持できる
 - **AFの恩恵**:フィルム時代もAFでしたから、AFアダプターで使うことで、本来の**「スナップシューター」**としての機動性を取り戻せる
 
Planar 45mm F2の**シャープネスと立体感**は、「オールドレンズ」という範疇を超え、最新のレンズに負けないパフォーマンスを見せつけます。
4. AFアダプターのメリットと活用法
AFアダプターは、単にAF化するだけでなく、現代的な機能もGレンズに付加します。
- **顔/瞳AF対応**:アダプターによっては**瞳AFや顔検出**に対応。ポートレート撮影が容易になる
 - **最短撮影距離の短縮**:アダプターの繰り出し機構を利用して、レンズ本来の最短撮影距離よりもさらに**寄れるマクロ機能**が使える(MF時)
 - **Exif記録**:装着レンズ情報をExifデータに記録でき、写真管理が容易になる
 
CONTAX Gレンズは、ミラーレスとAFアダプターの進化によって、**「過去の銘玉を未来で使う」**という、新たな写真の楽しみ方を提示しています。
5. 買取・販売について
 当店 買取の鶴岡 では、
 CONTAXの**Gマウントレンズ全般(Planar 45mm F2、Biogon 28mm F2.8など)**、そして**G1、G2ボディ**を**積極的に査定し、幅広くお取り扱い**しております。
 Gレンズは、AFアダプター需要が高いため、**カビ・クモリのないクリアな光学系**が重要です。AFアダプター(SHOTEN GTE, TECHARTなど)の買取も行っておりますので、CONTAX Gシステムのご売却・ご購入の相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
**CONTAX Gレンズ**をAFで甦らせることは、単なるギミックではなく、**最高の光学性能を持つレンズを現代の技術で最大限に活かす**という、創造的な試みです。そのシャープな描写とツァイスの持つ立体感を、ぜひ最新のミラーレス機で体感してみてください。
2025年11月04日
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