公開日:2025年11月
最終更新:2025年11月
CONTAX G2 vs ライカMシリーズのレンジファインダー論争

CONTAX G2 vs ライカMシリーズのレンジファインダー論争 ― AFとMF、二つの哲学が交差する世界
1. はじめに ― 「AFレンジファインダー」という革新
CONTAX G2(1996年発売)は、レンジファインダーカメラの歴史において極めて異彩を放つ存在です。ライカMシリーズが頑なにマニュアルフォーカス(MF)を守り続けたのに対し、G2は**「AF(オートフォーカス)を搭載したレンズ交換式レンジファインダー」**という画期的なシステムを確立しました。
このG2の登場は、伝統的なライカの哲学に対する**挑戦状**であり、現代に至るまで続く「AFかMFか」というレンジファインダー論争の火種となりました。
2. 構造の根本的な違い:AF vs MF
CONTAX G2とライカMシリーズは、どちらもレンジファインダー(連動距離計)を搭載していますが、その構造と操作性は根本的に異なります。
| 項目 | CONTAX G2 | LEICA Mシリーズ(M6, M3など) |
|---|---|---|
| **焦点調節** | **オートフォーカス(AF)** | **マニュアルフォーカス(MF)** |
| **レンズ構造** | AF専用設計(MFリングが非常に小さい/ない) | MF専用(レンズに大きなピントリング) |
| **システム** | Zeiss Gマウント(電子接点) | ライカMマウント(機械式) |
| **撮影テンポ** | **高速かつ正確**。速写性に優れる | じっくりとピントを合わせる「儀式的」なテンポ |
**G2**は**「高性能AFによる速写性」**を重視し、**ライカM型**は**「撮り手の意思による精密なMF操作」**を重視しています。
3. Zeiss Gレンズの特異な描写と魅力
G2専用に設計されたカール・ツァイスのGレンズは、ライカのMレンズとは異なる、**現代的でシャープな描写**が特徴です。
- **Planar T\* 45mm F2**:Gレンズの標準レンズ。その描写のシャープネスとコントラストは、Mレンズにも引けを取らない**「究極の標準レンズ」**と評される
- **Biogon T\* 28mm F2.8**:対称型設計により、広角ながら歪曲収差が極めて少ない**完璧な描写**を実現。これは一眼レフやライカMレンズでは難しい光学設計
- **描写の個性**:ライカが持つ「湿度のある、柔らかいトーン」に対し、Gレンズは**「クリアでヌケが良く、力強い立体感」**を強調します。
このGレンズの高性能さこそが、G2を単なる「AFレンジファインダー」ではなく、**「AFツァイス機」**として特別な存在にしています。
4. 現代におけるAFアダプターとの融合
CONTAX Gレンズは、現在、AFアダプター(SHOTEN GTE、TECHARTなど)を介して、SONY αやNikon Zといった最新のミラーレスカメラでAF動作させることが可能です。
- **AFの復活**:AFアダプターがGレンズのAF機構を動かすことで、フィルム時代の高性能レンズを**デジタルでAF撮影**できるという、かつてない体験を実現
- **デジタルでの高性能**:Gレンズのシャープな描写がミラーレス機の高画素センサーで際立ち、その真のポテンシャルを発揮
これにより、Gレンズは**「オールドレンズ」という枠を超え**、現代のユーザーにも熱狂的に支持される存在となっています。
5. 買取・販売について
当店 買取の鶴岡 では、
**CONTAX G2、G1**のボディ本体、および**Gレンズ全ラインナップ**を**積極的に査定し、幅広くお取り扱い**しております。
特に、G2の**ブラックモデル**や、**Planar 45mm F2、Biogon 28mm F2.8**といった銘玉、そして**AFアダプター**とセットになった完動品は、市場価値を最大限に評価いたします。CONTAX Gシリーズのご売却・ご購入の相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
**CONTAX G2**は、AF化という革新を通じて、レンジファインダーの伝統に挑戦しました。その結果生まれたZeiss Gレンズの**クリアで現代的な描写力**は、ライカM型とは異なる、**新たな写真の境地**を切り開きました。どちらのシステムを選ぶかは、あなたが**「MFによる対話」**を選ぶか、**「AFによる速写性」**を選ぶか、という写真哲学にかかっています。
2025年11月05日
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