公開日:2025年11月
最終更新:2025年11月
OLYMPUS PEN-Fのレンズシステム

OLYMPUS PEN-Fのレンズシステム ― ハーフサイズ一眼レフの革命を支えた「F.Zuiko」交換レンズ図鑑
1. はじめに ― ハーフサイズに捧げられた贅沢なレンズシステム
OLYMPUS PEN-F(1963年)は、世界で唯一のハーフサイズ一眼レフとして知られています。通常の35mmフィルムの半分のサイズに35mmフルサイズ一眼レフの機能を凝縮したPEN-Fの成功は、その独創的なボディ設計だけでなく、同時に開発された**高性能な交換レンズシステム**によって支えられていました。
今回は、PEN-Fのために用意された、小型ながら妥協のない描写を誇る**「F.Zuiko」**レンズ群の魅力と、そのシステムとしての意義を解説します。
2. ハーフサイズ専用設計の意義
PEN-Fのレンズは、ハーフサイズ(約18x24mm)の小さな画面サイズに合わせて設計されています。
- **小型軽量化**:画面サイズが小さいため、同じ画角でもフルサイズ機用より**大幅な小型化・軽量化**が可能です。PEN-Fを「システム」として持ち歩く際の携帯性が格段に向上しました。
- **高性能化**:イメージサークル(レンズがカバーする範囲)を小さくできるため、設計上の制約が緩和され、**より高性能なレンズを低コストで実現**しやすくなっています。特に周辺部の画質の低下を抑えやすい利点がありました。
3. 代表的な銘レンズ群
PEN-Fシステムは、広角から望遠、特殊レンズに至るまで、豊富なラインナップを揃えていました。
A. 標準レンズの主役たち
- **F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8**:PEN-Fの標準キットレンズであり、小型ながら開放F1.8の明るさを持つ優秀なレンズ。フルサイズ換算で約55mm相当の、最も使いやすい画角です。
- **G.Zuiko Auto-W 25mm F4**:広角レンズの定番。フルサイズ換算約35mm相当の画角で、スナップや風景で活躍します。小型ボディにフィットするバランスの良さが魅力です。
B. 特殊レンズと望遠レンズ
- **E.Zuiko Auto-T 100mm F3.5**:フルサイズ換算で約140mm相当となる望遠レンズ。ハーフサイズとは思えない大きなボケと、美しいポートレート描写が可能です。
- **H.Zuiko Auto-Macro 38mm F3.5**:本格的なマクロレンズ。小さなハーフ画面だからこそ、ディテールの再現力が際立ちます。
4. 「パンケーキ」レンズの魅力
PEN-Fのレンズ群の中でも、特にコレクターやユーザーから愛されるのが、極薄のパンケーキレンズです。
- **E.Zuiko Auto-S 40mm F1.4**:薄さわずか22mmという驚異的な小型レンズ。F1.4という明るさと相まって、PEN-Fの携帯性を最大限に高めます。装着時の美しさは随一です。
- **C.Zuiko 20mm F3.5**:広角系パンケーキ。フルサイズ換算28mm相当の広角を、薄いボディで楽しむことができます。PEN-Fをポケットに収めるスタイルを確立しました。
5. 買取・販売について
当店 買取の鶴岡 では、
OLYMPUS PEN-F/FT/FVのボディだけでなく、**F.Zuiko、G.Zuiko、E.Zuiko**などのPEN-F用交換レンズを**積極的に査定し、幅広くお取り扱い**しております。
特に、**40mm F1.4などのパンケーキレンズ**や、セットで揃った**望遠、マクロレンズ**は、システム全体としての市場価値を最大限に評価いたします。レンズのカビ・曇りがない、ヘリコイドがスムーズな**完動品**は高額査定の対象です。ご売却・ご購入の相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
**OLYMPUS PEN-F**は、単なるカメラではなく、**「小型・軽量で高画質」**という哲学を実現した一つのシステムでした。その独創的な交換レンズ群は、ハーフサイズフォーマットの可能性を広げ、現代のミラーレス一眼システムにも通じる、**携帯性と描写性能の両立**というコンセプトを先取りしていたと言えるでしょう。
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2025年11月11日
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