公開日:2025年11月
最終更新:2025年11月
FUJIFILMが生んだ傑作コンパクト3選 ― KLASSE・NATURA・TIARA

FUJIFILMが生んだ傑作コンパクト3選 ― KLASSE・NATURA・TIARA
1. はじめに ― フィルム時代の完成形
1990〜2000年代、FUJIFILMは数々の名作コンパクトフィルムカメラを世に送り出しました。 中でもKLASSE・NATURA・TIARAは、 デザイン・レンズ性能・操作性のすべてにおいて完成度が高く、 今なお多くのファンに愛される“傑作三兄弟”と呼ばれています。 本記事では、それぞれの魅力を比較しながら紹介します。
2. KLASSE ― 写真家のための高性能コンパクト
2001年に登場したFUJIFILM KLASSEシリーズは、 “高級コンパクトカメラの最終形”と呼ばれるモデルです。 チタン外装の重厚感と精密な操作感、そしてF2.8の明るいレンズが特徴。 露出補正やマニュアル設定も細かく行えるため、 プロ写真家にも愛用者が多い一台です。
- 搭載レンズ:SUPER-EBC Fujinon 38mm F2.6(KLASSE Wは28mm F2.8)
- 特徴:シャープで抜けのある描写、風景にもスナップにも対応
- 人気の理由:質感の高いボディと正確な露出制御
「KLASSE」は、富士フイルムが培ってきた光学技術とデザイン美学を融合させた、 まさに“日本製コンパクトの完成形”と言える存在です。
3. NATURA ― 光に寄り添う“自然な写り”
2001年に発売されたFUJIFILM NATURA S / CLASSICAは、 「ノーフラッシュで撮れる高感度カメラ」として一世を風靡しました。 専用フィルム“NATURA1600”との組み合わせで、 暗所や室内でも自然な色再現を実現。 フラッシュを使わず、目で見たままの雰囲気を写す描写が人気を集めました。
- 搭載レンズ:Fujinon 24mm F1.9
- 特徴:高感度・高描写力で、夜景やポートレートにも強い
- 人気の理由:“NATURAらしいやわらかいトーン”と自然な発色
「NATURA」は単なるカメラではなく、“日常を優しく切り取る道具”。 フィルム独特の光のグラデーションを最も美しく表現する一台として、 今なお中古市場でも高値で取引されています。
4. TIARA ― スタイリッシュと機能美の融合
1990年代に登場したFUJIFILM TIARA / TIARA IIは、 シルバーのメタルボディとスライドレンズカバーが印象的なスタイリッシュコンパクト。 手のひらサイズながら、描写は非常にシャープで、 光学的にも“侮れない”実力を誇ります。
- 搭載レンズ:SUPER-EBC Fujinon 28mm F3.5
- 特徴:コンパクトながら高解像度、逆光にも強い
- 人気の理由:デザイン性と軽快さの両立、旅や日常スナップに最適
TIARAシリーズは、持つ喜びと撮る楽しさを両立させた、 “ポケットサイズの名機”。 その完成されたデザインは、今見ても全く古びない美しさを放っています。
5. 3機種の比較と選び方
| モデル名 | レンズ焦点距離 | 特徴 | おすすめの使い方 |
| KLASSE / KLASSE W | 38mm / 28mm | 高精度・高画質。風景から作品撮影まで対応。 | 旅行・スナップ・作品撮り |
| NATURA CLASSICA | 24mm F1.9 | 高感度フィルムでノーフラッシュ撮影が得意。 | 夜景・ポートレート・街歩き |
| TIARA / TIARA II | 28mm F3.5 | 軽量・コンパクトで携帯性抜群。 | 日常スナップ・旅先の記録 |
6. FUJIFILMコンパクトが愛され続ける理由
FUJIFILMのカメラが今も多くの人に支持される理由は、 単に“よく写る”からではありません。 そこには、「光を感じる喜び」と「色へのこだわり」が息づいています。 やわらかな発色、滑らかなグラデーション、独自のEBCコーティング。 すべてが“フィルムの美しさ”を最大限に引き出すための設計です。
7. まとめ ― 手のひらサイズの名機たち
KLASSE・NATURA・TIARA。 それぞれのカメラは時代も目的も異なりますが、 共通しているのは「FUJIFILMらしい優しさ」。 デジタルでは再現できない光と色の世界を、 これらのカメラは今も静かに映し出しています。 もしあなたが“フィルムを感じたい”と思ったら、 この3機種のいずれかを手に取ってみてください。 その瞬間、きっと時代を超える写りの美しさに出会えるはずです。
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2025年11月15日
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