公開日:2025年9月
最終更新:2025年9月
CONTAX G2のよくある故障箇所と注意点|長く使うためのメンテナンス方法

1996年に登場した「CONTAX G2」は、フィルムカメラの完成形とまで呼ばれる名機です。高性能なオートフォーカス、チタン外装の高級感、Carl Zeissレンズとの組み合わせによる描写力で、現在でもコレクターや写真愛好家から高い支持を集めています。しかし、生産終了から20年以上経過しているため、中古市場では「故障リスク」について気になる方も多いはずです。本記事では、CONTAX G2でよくある故障箇所と注意点、そして長く使うためのメンテナンス方法について解説します。
CONTAX G2のよくある故障箇所

1. オートフォーカス(AF)ユニットの不具合
G2の大きな特徴であるオートフォーカスは、高速かつ正確ですが、内部のモーターやセンサーに経年劣化が見られることがあります。特にピントが合わなくなる、AFが作動しない、動作が遅くなるといったトラブルは代表的な故障例です。これは中古市場でもよく指摘されるポイントです。
2. シャッター機構の故障
シャッターが切れない、異音がする、シャッタースピードが安定しないといった症状はG2で比較的多く見られます。電子制御シャッターを採用しているため、機械的な故障だけでなく基板の不具合が原因になるケースもあります。
3. ファインダー表示の不具合
G2のファインダーは倍率が高く、表示が明瞭ですが、経年劣化で液晶表示が薄くなる、枠線が点灯しないなどの不具合が出ることがあります。これにより正確なフレーミングが難しくなる場合もあります。
4. 電源系統のトラブル
電源が入らない、突然落ちるといった症状も報告されています。接点の劣化や電池ボックスの腐食が原因になることが多いため、定期的なクリーニングが必要です。
5. 巻き上げ・フィルム搬送不良
フィルムが正しく巻き上がらない、途中で止まる、フィルムカウンターが進まないなどの症状はG2でも発生することがあります。内部ギアの摩耗やモーターの不調が原因です。
故障を防ぐための注意点
- 定期的に電源を入れ、シャッターやAFを作動させることで機械を動かす
- 長期間保管する際は湿気を避け、防湿庫で管理する
- 接点部分はクリーニングを行い、電池は長期間入れっぱなしにしない
- 購入時は「動作確認済み」「整備済み」の個体を選ぶ
修理やオーバーホールについて
CONTAXブランドはすでに京セラが撤退しているため、メーカー純正の修理サポートは終了しています。しかし国内には専門の修理業者が存在し、AFユニットやシャッターの修理、基板交換、オーバーホール対応が可能です。修理費用は内容によって数万円単位になることもありますが、資産価値の高いG2を長く使うためには有効な選択肢です。
故障リスクと買取査定への影響
故障や不具合があると、買取査定額は大きく下がってしまいます。特にAFやシャッターの不具合は致命的で、動作品と比べて数万円以上の差がつくことも珍しくありません。逆に、動作良好かつ外観美品で付属品が揃っている個体は、10万円以上の高額査定が期待できます。査定前に簡単な動作確認やクリーニングを行うことで、査定額アップにつながります。
まとめ|故障リスクを理解して大切に使う
CONTAX G2は、フィルムカメラの完成形とも呼ばれる名機ですが、発売から20年以上経過しているため故障リスクは避けられません。よくある故障箇所を理解し、日常のメンテナンスや保管環境に気を配ることで、長く楽しむことができます。また、売却を検討する場合は、動作品かどうかが査定額に大きく影響します。G2をお持ちの方は、定期的なメンテナンスを心がけつつ、その価値を最大限に活かしていきましょう。
当店のご案内
当店 買取の鶴岡 では、CONTAX Gシリーズの高価買取を実施しています。
美品や付属品完備の個体は特に高額査定の対象です。
多少の不具合や使用感があっても査定可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
2025年09月25日
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