公開日:2025年10月
最終更新:2025年10月
LEICA CMの魅力 ― ズミクロンの血統と40mm単焦点に宿る「ライカの哲学」

LEICA CMの魅力 ― ズミクロンの血統と40mm単焦点に宿る「ライカの哲学」
1. はじめに ― コンパクトの終焉に登場した「静かなる傑作」
LEICA CMは、2004年にライカが発売したコンパクトフィルムカメラです。CONTAX T3をはじめとする高級コンパクトカメラのブームが終焉を迎える頃に登場したCMは、それまでのライカコンパクト機(Miniluxなど)の経験を踏まえ、**「携帯性」と「撮影の自由度」**を極限まで追求しました。
その静かで控えめな外観の裏には、ライカのレンジファインダーM型にも通じる**「撮り手が主役」**という哲学が凝縮されています。
2. 銘玉の系譜:Summicron 40mm F2.4の描写
LEICA CMの最大の魅力は、そのレンズにあります。搭載された**Summarit/Summicron 40mm F2.4**(レンズ名は資料によりSummarit表記とSummicron表記が混在)は、ライカの伝説的な銘玉Summicronの血統を引く高性能レンズです。
- **焦点距離40mm**:標準の50mmと広角の35mmの中間に位置する画角。自然な遠近感を持ち、**スナップ撮影に最適な画角**として愛好家から評価が高い
- **クリアでシャープ**:4群6枚構成。ライカらしい**線の細い、クリアでヌケの良い描写**を実現し、光の階調表現に優れる
- **「ライカの湿度」**:硬すぎず柔らかすぎないトーンが、被写体の持つ**湿度や空気感**を写し出す
ズミクロンの名に恥じない光学性能をポケットに忍ばせられることが、CMの最大の価値です。
3. AF機でありながら「マニュアル操作」にこだわる
CMはオートフォーカス機でありながら、従来のコンパクトカメラにはなかった**「撮り手の意思を反映させる」**ための操作系を搭載しています。
- **絞り優先AE(Av)とマニュアル露出(M)**:プログラムAEだけでなく、絞り優先AEやマニュアル露出を選択可能。特にマニュアルモードの搭載は、高級コンパクトの中でも稀有な存在
- **シンプルな外装**:ボディは堅牢なアルミ/チタン合金(CM Zoomはチタン合金)を採用し、無駄な要素を排した**機能美**を追求
- **専用設計の操作感**:シャッターボタンやダイヤル操作のクリック感は、M型ライカの哲学に通じる**上質な手触り**を持つ
LEICA CMは、CONTAX T3やRICOH GR1が追求した**「速写性」**に加え、**「じっくりと設定を決める喜び」**を提供してくれます。
4. 買取・販売について
当店 買取の鶴岡 では、
LEICAの**CM(CM Zoom含む)**、そして前モデルの**Minilux(ミニルックス)**といった高級コンパクトカメラ全般を**積極的に査定し、幅広くお取り扱い**しております。
CMは、その希少性とライカブランドの価値から、中古市場で高い評価を受けています。動作確認済みの**完動品**、特に**元箱や純正ストラップ**が揃った個体は、その価値を最大限に評価いたします。LEICA CMのご売却・ご購入の相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
**LEICA CM**は、フィルムコンパクトカメラの時代が終わる直前に、ライカの**「小型化への挑戦」**と**「描写への妥協のなさ」**を示した傑作機です。40mmという自然な画角のズミクロンレンズが切り取る世界は、あなたの日常をさりげなく、しかし美しく記録してくれるでしょう。
2025年10月30日
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