公開日:2025年10月
最終更新:2025年10月
Nikon 35Ti・28Ti ― アナログメーターが象徴する、ニコンの美学と精密光学

Nikon 35Ti・28Ti ― アナログメーターが象徴する、ニコンの美学と精密光学
1. Nikonの高級コンパクトカメラとは
1990年代、高級コンパクトカメラブームの中で、Nikonは一眼レフ技術を凝縮した 「35Ti」「28Ti」を相次いで発表しました。
チタン外装、精密なアナログインジケーター、そしてニッコールレンズの圧倒的な描写力。
「プロが持ち歩けるコンパクト」を目指して設計されたこれらのモデルは、
現在でも唯一無二の存在感を放っています。
2. デザインと質感 ― 時計を思わせる美しさ
最も印象的なのは、トップパネルに配置されたアナログ式インジケーター。 シャッタースピード・絞り・露出補正を時計のように針で表示するという、 機械式計器を思わせるデザインは、他のカメラにはない魅力です。 金属の質感も極めて高く、工芸品のような美しさを持っています。
- チタン外装による高剛性・高級感
- 精密なアナログ針表示(露出・絞り・距離)
- 上質なクリック感のある操作系
持つたびに感じる“精密機械を操る喜び”こそ、Tiシリーズ最大の魅力です。
3. Nikon 35Tiの特徴
Nikon 35Tiは、1993年に登場したシリーズ初代モデル。
35mm F2.8のNikkorレンズを搭載し、ニコンらしいシャープで立体的な描写を実現しています。
発色は自然でありながらコントラストが高く、特に人物・スナップに強い印象。
露出計精度も非常に高く、オート撮影でも安定した結果を得られます。
- レンズ:Nikkor 35mm F2.8(6群6枚)
- 最短撮影距離:0.4m
- アナログ露出計表示搭載
- 評価測光+中央重点測光の切り替え可能
一眼レフ的な画づくりをコンパクトに凝縮したモデルで、 “35mm単焦点コンパクトの完成形”と評されることもあります。
4. Nikon 28Tiの特徴
Nikon 28Tiは、1994年登場の広角モデル。 35Tiよりも広い28mm F2.8のレンズを搭載し、 風景・建築・旅スナップなどに最適な画角を実現しています。 周辺までの解像力が高く、広角ながら歪みの少ない描写が特徴。 「風景を広く、美しく写すコンパクト」としてプロにも愛用者が多いモデルです。
- レンズ:Nikkor 28mm F2.8(7群9枚)
- 露出制御の精度がさらに向上
- 35Tiと同様のチタン外装・アナログ表示
- 28mmのダイナミックな構図が可能
広角を活かして風景やストリートスナップを撮るなら、 28Tiの方が自由度が高いと言えるでしょう。
5. 35Tiと28Tiの違い
項目 | Nikon 35Ti | Nikon 28Ti |
---|---|---|
発売年 | 1993年 | 1994年 |
レンズ焦点距離 | 35mm F2.8 | 28mm F2.8 |
描写傾向 | 立体的で引き締まった画 | 広がりと空気感のある画 |
おすすめの撮影スタイル | スナップ・ポートレート | 風景・建築・旅行スナップ |
6. 現在の人気と中古市場動向
フィルム再評価の流れの中で、Tiシリーズは再び注目を集めています。
特に動作品の流通数が減っており、35Ti・28Tiともに価格が高騰傾向です。
35Tiはデザインとバランスの良さで安定した人気、
28Tiはより希少で、コンディションの良い個体は特に高値で取引されています。
どちらも“使える芸術品”として、コレクターからも熱い支持を得ています。
7. こんな方におすすめ
- 35Ti: クラシックなスナップやポートレートを撮りたい方
- 28Ti: 広角を活かした風景・旅スナップを楽しみたい方
- どちらも「機械式の魅力」と「Nikonの精度」を味わいたい方に最適
8. 買取・販売について
当店 買取の鶴岡 では、Nikon 35Ti・28Ti の高価買取を実施しています。
アナログメーターの動作が正常な個体や、外観美品・ケース付きのモデルは特に高額査定対象です。
販売も行っておりますので、状態の良いTiシリーズをお探しの方もぜひご相談ください。
まとめ
Nikon 35Tiと28Tiは、 ニコンが誇る精密機構と光学技術の集大成です。 “アナログ計器のようなカメラ”という独自の美学を貫き、 いまなお多くの写真家を魅了し続けています。 あなたの撮影スタイルに合わせて、ぜひ最適なTiを手に取ってみてください。 ご売却・ご購入の際は買取の鶴岡までお気軽にご相談ください。
2025年10月18日
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