あなたの家に眠っているカメラ有効活用させてください

ブログ

最終更新:2025年10月

Nikon Fの戦場秘話

Nikon Fの戦場秘話 ― 報道写真家・一ノ瀬泰造のカメラに刻まれた「弾痕」

1. はじめに ― 「F」が背負う歴史の重み

Nikon Fは、「報道のニコン」というブランドイメージを世界に確立した伝説的なカメラです。その堅牢性と信頼性は、ベトナム戦争をはじめとする激しい戦場で証明されてきました。
数あるエピソードの中でも、日本の戦場カメラマン、**一ノ瀬泰造氏**のNikon Fにまつわる物語は、単なるカメラの性能を超えた、**「命の重さ」**を伝える感動的な実話として知られています。


2. 1972年 ベトナム:カメラが被弾した瞬間

1972年10月下旬、当時フリーの報道写真家としてベトナムの戦場を駆け回っていた一ノ瀬泰造氏は、取材中にライフル弾による銃撃を受けます。

     
  • **被弾したカメラ**:愛機である**Nikon F**
  •  
  • **被弾状況**:銃弾はカメラの正面から直撃し、ボディを貫通して背面に大きな穴を開けた
  •  
  • **一ノ瀬氏への影響**:カメラは無残にも破壊されたが、泰造氏は**右手に軽傷を負っただけ**で済んだ

この時、泰造氏の身体の真正面に位置していたNikon Fが、銃弾の威力を受け止め、彼の命を守る盾のような役割を果たしたとされています。このエピソードは、Nikon Fの**「絶対的な堅牢性」**がもたらした奇跡的な瞬間として語り継がれています。


3. 「地雷を踏んだらサヨウナラ」が残した遺品

一ノ瀬泰造氏は、この被弾から約1年後の1973年、「地雷を踏んだらサヨウナラ」という言葉を家族に遺し、カンボジアの戦禍の中で消息を絶ちました。
彼の遺品であるこの被弾したNikon Fは、カメラマンの命を懸けた取材の記録、そして写真への情熱を象徴するものとして、現在も大切に保管・展示されています。

     
  • **カメラに残された弾痕**:銃弾によってひしゃげたボディと、貫通した穴は、戦場の凄まじさを今に伝える
  •  
  • **フィルムの記録**:被弾した瞬間に装填されていたフィルムに、何が写っていたのかをめぐっては、長年、多くの人々の関心を集めた

Nikon Fが彼の命を守り、そして彼の遺品として後世に残された事実は、「Nikon=報道の信頼」というイメージを決定づけることになりました。


4. 買取・販売について

当店 買取の鶴岡 では、
Nikonの**F、F2、F3といったF一桁シリーズ**全般を**積極的に査定し、幅広くお取り扱い**しております。
Nikon Fの持つ歴史的価値や、その堅牢性、そしてプロの道具としての信頼性は、中古市場でも高く評価されています。特に、付属品が揃った状態の良いNikon Fは、その価値を丁寧に評価いたします。Nikon Fシリーズのご売却・ご購入の相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

**Nikon F**は、その登場から技術的な革新性だけでなく、**「命を繋いだカメラ」**という物語によって、単なる機械以上の存在となりました。一ノ瀬泰造氏のNikon Fに刻まれた弾痕は、写真を撮るという行為が、時にどれほど重く、そして尊いものであるかを、現代に生きる私たちに静かに問いかけています。

2025年10月29日

専門査定士がしっかり査定

フィルムカメラ専門の査定スタッフが
丁寧に直接お電話でご対応いたします!

いますぐご相談・お問い合わせ

無料お問い合わせフォーム

24時間365日WEB受付中まずはお気軽にお問い合わせください

LINEボタンLINEボタン
最新の買取事例一覧最新の買取事例一覧