公開日:2025年10月
最終更新:2025年10月
PENTAX 67(バケペン)の魅力 ― 35mm一眼レフの操作感で撮る「6×7判」の世界

PENTAX 67(バケペン)の魅力 ― 35mm一眼レフの操作感で撮る「6×7判」の世界
1. はじめに ― 「バケペン」の愛称が示す唯一無二の存在感
PENTAX 67は、その巨大なサイズと重厚なルックスから、写真愛好家の間で**「バケペン(化け物ペンタックス)」**という愛称で親しまれてきた中判フィルムカメラの傑作です。1969年の登場以来、約30年にわたるロングセラーを記録し、今もなお多くのプロ写真家やアーティストに愛用されています。
その最大の魅力は、**「35mm一眼レフカメラの操作感」**で、圧倒的な高画質の**「6×7判(ロクナナ判)」**という大画面フォーマットを扱える点にあります。
今回は、そのPENTAX 67シリーズが持つ、重厚さの裏にある繊細な魅力に迫ります。
2. 圧倒的な描写力:「6×7判」が生む立体感
PENTAX 67の最大の価値は、その巨大なフィルムフォーマットがもたらす描写力にあります。
- **巨大なフィルムサイズ**:35mmフィルムの約4.5倍の面積を持つ6×7判は、微細なディテールと豊かな階調をフィルムに記録
- **圧倒的な立体感**:中判カメラならではの大きなボケと、ピント面のシャープネスの対比により、被写体が背景から浮き上がるような**「3D効果」**を生み出す
- **銘玉の揃い踏み**:特に標準レンズの**SMC PENTAX 105mm F2.4**は、その開放F値の明るさと描写の美しさから、伝説的な人気を誇る
その描写は、写真を見る者に撮影当時の空気感を伝えるほどの迫力と説得力があり、**「撮る喜び」を最大限に引き上げてくれます**。
3. 一眼レフスタイルによる「機動力」
他の多くの中判カメラが二眼レフ(Rolleiflexなど)やレンジファインダー(Mamiya 7など)だったのに対し、PENTAX 67は一眼レフスタイルを貫きました。
- **アイレベルでの撮影**:35mm一眼レフと同じようにカメラを目の高さで構えられるため、他の重い中判カメラよりも**フットワークが軽く**機動性に優れる
- **TTLファインダー**:TTL(Through The Lens)測光に対応したファインダーもあり、露出決定が容易(特に後継機67IIでは絞り優先AEも搭載)
- **豊富なレンズラインナップ**:広角から超望遠まで、一眼レフならではの交換レンズ群の恩恵を享受できる
重いという代償はあるものの、その操作性の高さと一眼レフならではの利便性が、**風景写真やストリートスナップ**など、幅広い分野でプロに愛用される理由となりました。
4. 重厚なデザインとカスタムパーツ
PENTAX 67の魅力は、その無骨で機能的な外観にもあります。
- **迫力満点のシャッター音**:巨大なミラーが跳ね上がる時の「ガシャン」という重厚な音は、**「今、貴重な一枚を撮った」**という強い満足感を与える
- **ウッドグリップ**:オプションの木製グリップを装着することで、無骨なメタルボディに温かみが加わり、ホールド感が飛躍的に向上する
- **堅牢性**:シンプルな機械式(6×7/67)の構造は信頼性が高く、極寒の環境でも使用できるほどの耐久性を誇る
このカメラを携行することは、重さとの戦いであると同時に、**最高の道具を所有する喜び**そのものです。
5. 買取・販売について
当店 買取の鶴岡 では、
PENTAXの**中判カメラ PENTAX 6×7、67、67IIの全シリーズ**、そして**各種交換レンズ(105mm F2.4など)**を**積極的に査定し、幅広くお取り扱い**しております。
特に、露出計が正確に動作するTTLファインダー付きの良品や、人気のウッドグリップ付きの完動品は、その市場価値を丁寧に評価いたします。PENTAX 67シリーズのご売却・ご購入の相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
**PENTAX 67の魅力**は、重厚なボディが生み出す**揺るぎない安定感**と、6×7判フォーマットがもたらす**圧倒的な描写力**のコントラストにあります。一枚のフィルムを大切に、じっくりと作品を仕上げたい写真家にとって、PENTAX 67は時代を超えて選ばれ続ける最高の相棒です。
2025年10月25日
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