公開日:2025年11月
最終更新:2025年10月
Rolleiflex vs Hasselblad 徹底比較

Rolleiflex vs Hasselblad 徹底比較 ― 中判6×6の二大巨頭が持つ哲学、システム、そして描写の個性
1. はじめに ― 中判カメラの頂点に君臨する二つの思想
Rolleiflex(ローライフレックス)とHasselblad(ハッセルブラッド)は、どちらも**6x6cmの正方形(ましかく)フォーマット**を採用し、カール・ツァイスやシュナイダーの銘玉を搭載した、中判カメラの頂点です。
しかし、その設計思想は対照的です。Rolleiflexは**「機動性と一体化」**を追求した二眼レフ、Hasselbladは**「システム拡張性」**を追求した一眼レフ。この二大巨頭の魅力を徹底的に比較し、あなたに最適な一台を探るための視点を提供します。
2. システムの構造と操作性の違い
カメラの構造が、そのまま撮影スタイルと哲学の違いに直結しています。
| 特徴 | Rolleiflex(二眼レフ) | Hasselblad Vシステム(一眼レフ) |
|---|---|---|
| **構造** | レンズ固定式(二眼) | モジュラー式(レンズ・マガジン・ファインダー交換式) |
| **サイズ・重量** | 中判カメラとしては**圧倒的に小型軽量** | 重厚だが、中判一眼レフとしては比較的小型 |
| **レンズ交換** | 不可(コンバージョンレンズで対応) | **自由自在**(広角から超望遠まで) |
| **シャッター** | レンズシャッター | レンズシャッター(全速ストロボ同調) |
| **静音性** | **非常に静か**(レンズシャッター+ミラーレス) | 静かだが、ミラーアップ時のショックは存在 |
**Rolleiflex**は、カメラ全体が一体となっており、**「静かに、軽快にスナップを撮る」**ことに特化。対して**Hasselblad**は、**「プロのあらゆる現場に対応する」**高い拡張性と信頼性を最優先しています。
3. レンズの描写比較:個性と「味」の違い
両社ともに、**Planar 80mm F2.8**という名玉を標準レンズとしていますが、その描写には微妙な個性の違いがあります。
- **Rolleiflex Planar / Xenotar**: 全体的に**柔らかく、叙情的**なトーンが特徴。特にプラナーは**ポートレート**で人気が高く、中
2025年11月03日
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